技術屋のサブスク新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行し、この夏は旅行需要が急増しました。多くの人々が行楽や観光旅行に出かける機会が増え、その結果、訪日外国人客も今年の上半期において4年ぶりに1000万人を超える数字となりました。特に中国からの団体旅行が3年半ぶりに解禁され、観光業界にとっては朗報と言えるでしょう。しかしながら、この活況な状況の中でも直面している深刻な問題があります。それが、観光業界の人手不足です。以前から、宿泊先では外国人の採用が目立っていましたが、益々深刻な状況です。観光業界では、コロナ禍により離職した人材の回復が遅れ、宿泊施設の運営やサービス提供に制約が生じています。企業の動向調査によれば、「旅館・ホテル」の業界において、約7割の企業が正社員および非正社員の両方で人手不足を抱えていると回答しており、業種別でも高い割合となっています。これにより、繁忙期においても客室の稼働制限などが行われ、経営上の課題が生じています。このような人手不足に対しては、業界全体で現場の声を取り入れつつ、人材確保や効率的な対策の進行が望まれています。
一方で、私達の半導体産業もまた人材不足に直面しています。急速な技術の進化に伴い、半導体の需要は益々増加しており、特に技術者の人材不足が深刻な課題となっています。これにより、製品の開発や製造プロセスの改善が阻害される可能性があり、業界の成長を妨げる要因となっています。多くの企業がこの課題に真剣に向き合い、優秀な技術者の獲得に向けた努力を続けています。先日も取引先の装置メーカー様から人材確保の深刻なご相談が御座いました。
弊社としてもこの人材不足に対して積極的な取り組みを行っています。以下に、人材確保のための具体的な取り組みをご紹介いたします。
① ウェルビーングへの取組:従業員の幸福度を向上させることで、人材の定着を図ります。
② 働き方改革:働きがいのある多様性に富んだ働き方を提供し、魅力的な職場環境を整備します。
③ 評価制度と報酬:やりがいを感じる評価制度と適切な報酬体系を整備し、技術者のモチベーションを高めます。
④ ワークライフバランスの配慮:仕事と家庭の両立を支援する職場環境を整え、働く人々の負担を軽減します。
⑤海外での人材確保:海外の優秀な人材確保を進めます。
⑥DX、IT導入とAIの活用:具体的なツールの導入と開発を進めます。
これらの取り組みを通じて、人材不足の解消に向けた一歩を踏み出していきます。観光業界も半導体産業も、その他の産業も人手不足の課題を克服し、持続可能な成長を遂げるためには、業界全体での協力と努力が欠かせません。私たちは引き続き、魅力的な職場環境づくりと人材教育に注力し、人材不足に挑戦しながら未来への展望を明るくしていきます。