技術屋のサブスク 皆さんはご存知でしたか!今月は「健康増進普及月間」なのです。厚生労働省は、「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ ~健康寿命の延伸~」を統一標語に掲げ、生活習慣改善の重要性についての理解を深め、健康づくりの実践を促すための啓発を行っています。
この標語の第一に掲げられているのが「運動」です。しかし、スポーツ庁の調査によれば、運動不足を感じている人の割合は「大いに」「ある程度」を合わせて7割を超えています(令和4年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」)。
運動を習慣にすることは、忙しい仕事や家事の中でまとまった時間を取るのが難しいかもしれません。また、高負荷の運動や準備が必要な運動は、習慣化するのがハードルが高いことも事実です。
そこで、ウォーキングが注目されています。なぜなら、ウォーキングはいつでもどこでも手軽に始めることができるからです。最近では、歩数を記録して目標達成度を確認できるアプリや、スマートフォンの位置情報を活用して歩く合間に楽しめるゲームなど、続けやすいツールも多くあります。
医学博士の長尾和宏さんは「歩くことを習慣にすれば健康で長生きできる」と訴えています(『病気の9割は歩くだけで治る!PART3』山と渓谷社)。ウォーキングには筋肉や骨を丈夫にしたり、自律神経のバランスや腸内環境を整えたりするなど、心と体の健康に効果があるとされています。
従来、脂肪の燃焼には20分以上の継続した有酸素運動が必要と考えられてきました。しかし、最近の研究では30分の運動を1回行うのも10分の運動を3回行うのも、減量効果には差がないことが認められています(厚生労働省e―ヘルスネット)。つまり、歩くことはもちろん、体を動かすだけでも十分です。日々の隙間時間を活用して、運動の効果を得ることができます。
この「運動の秋」、朝晩は少し涼しくなってきました。健康増進普及月間を機に、健康を勝ち取るための生活習慣改善に取り組み、継続を心がけていきましょう。ウォーキングは誰にでもできる簡単な運動です。心地よい秋風を感じながら、自身の健康をサポートしましょう!