「社員のモチベーションを高める職場の条件とは?”」(1376号)業界初・ものづくり技術支援をサブスクで提供するAZA

技術屋のサブスク 職場の雰囲気や組織文化は、社員のモチベーションと生産性に大きな影響を与えます。そこで、心理的安全性を確保し、成果を上げるための条件について、職場づくりのプロが詳しく解説している書籍をご紹介します。『社員がやる気をなくす瞬間ー間違いだらけの職場づくりー』著者:中村英泰(職場風土改善の専門家)
この本では、社員のやる気を高め、生産性を向上させるための重要な要素が明らかにされています。
一つのキーワードは「関係密度」です。チーム内でのメンバー同士の関係が密接であることが、成功に不可欠です。メンバー同士が協力し、組織のビジョンを共有することは、活気ある職場を形成する基本です。逆に、関係密度が低い職場では、社員のモチベーションが削がれ、最悪の場合、離職につながることもあります。
この本では、著者が指摘する職場の特徴も詳細に説明されています。上司の言行不一致や、空虚なビジョンを持つ組織は、社員のモチベーションを損なう要因となります。若手社員にとって、昇進や企業の成功に対する価値観は以前とは異なり、他の価値観が重要です。そのため、上司やマネージャーはメンバーの価値観を理解し、個別のキャリア成長をサポートすることが求められます。
本書では、自分の職場がどのような文化を持っているかを理解するためのアンケートと、職場を4つのカテゴリーに分類する特徴も提供されています。自分の職場の健全さを評価し、改善の方針を立てる手助けとなります。
また、関係密度とは、単なるコミュニケーションの量だけでなく、質も重要な要素です。リアルな対話とコミュニケーションが、関係密度を高める手段として強調されています。何か問題や課題がある際に、オープンで誠実なコミュニケーションが、信頼関係の構築に寄与します。
最後に、著者は社員のキャリアを真剣に考えることが、組織の未来につながると指摘しています。社員それぞれの価値観を尊重し、自己主導的な働き方を促進し、関係密度を高めることが、持続可能な成功のカギとされています。自分の職場環境について考え、改善に取り組むことで、より良い職場を築いていくためのヒントを得ることができる、必読の一冊と言えます。関係密度を高め、社員のやる気を引き出す方法について学び、職場の未来を明るく、楽しく「わくわくする職場」にしていきます。

【関係密度を高める5つのポイント】
①社内にいる人を、他人でもなく、社員でもなく、同士と認める
②社内にいる人と、データではなく目的を共有する
③社内にいる人と、メールではなく対話をする
④社内にいる人に、私も一員だと認めてもらう
⑤社内にいる人と、雑談よりビジョンを語らう

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