「ウェルビーイング視点でビジネスを考える」(1385号)業界初・ものづくり技術支援をサブスクで提供するAZA

弊社では新年度からウェルビーイングにフォーカスしています。全社員が参加するグループディスカッションを通じて得た意見を積極的に取り入れ、今日はその一環として「ウェルビーイングビジネスの教科書」(著者:藤田康人氏)について紹介します。
ウェルビーイングは、単純に言えば新しい「幸福」の形です。以前の幸せは「地位」や「お金」に依存する欲望の達成に焦点を当てていましたが、ウェルビーイングは「自分らしく、心も体も健やかに」生きる新しいライフスタイルを提唱しています。これはすでにアメリカやヨーロッパで主流となっており、将来的には日本でも浸透することが期待されています。
この世界的なムーブメントをビジネスに取り入れることは魅力的です。ただし、「幸福」がビジネスになると理解するのは難しいかもしれません。しかし、具体例を見れば理解が深まります。例えば、「友達ができるビール」を提供するビールメーカー、ヤッホーブルーイングがあります。この企業は「ウェルビーイング」の発想を基にした戦略で19期連続で売上を伸ばしました。
ヤッホーブルーイングは定期的に大規模なファンイベントを開催し、ファン同士の交流やコミュニティ形成を奨励しています。これは現在の状況に合わせてオンラインでも展開されています。商品の価値を「美味しさ」だけでなく、「仲間との交流で得られる心の充足感」に焦点を当て、これを提供することで売上を伸ばしたのです。
他にも、「家族と触れ合う時間が増える洗剤」(ライオン株式会社:トップ ハレタ)や「病気の予防を目的とした生命保険」(太陽生命保険株式会社:ガン・重大疾病予防保険)
など、従来の商品やサービスにはない新しいアプローチがヒットしています。このような新しい価値観が生まれることで、新たな顧客層や市場が開拓されます。
本書ではこのような新しい視点から商品の価値を見つめ直すことを「関係性のリデザイン」と呼び、具体的な方法が提案されています。日本のウェルビーイング市場は2025年には12.5兆円に成長する見込みであり、「ポストSDG」として注目を浴びています。この機会にぜひ本書を参考にし、ビジネスに役立てて行きたいです。社内でもウェルビーイングに取組みながらビジネスとしてもウェルビーイングの波に乗り、新しい時代のビジネスに挑戦していきたいです。

エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA