技術屋のサブスク もうすぐ引っ越しシーズンが到来しますね。昨年、シーズン真っ只中に夜間から引っ越しを始めるお宅を目にして、驚きました。TOPシーズンには、そのような夜間の引っ越しも珍しくないようです。
私自身、2年前に30年間住み慣れた町田市から横浜市青葉区へ引っ越しました。引っ越しの理由は、コロナ禍でした。若い頃に無理をして購入した一軒家は、予算の関係で狭小な住宅となり、窮屈で庭のないものでした。コロナ禍でのテレワーク導入が、居住環境を見直すきっかけとなりました。老後を快適に過ごすため、ワンフロアのマンションライフへの憧れや、ペット可のマンションを探していたところ、条件にぴったりの中古マンションを発見しました。内覧後、難病を患ったことで生命保険の加入や銀行からの借り入れ、住んでいた家の売却がスムーズに進み、これらが大きな決断へと繋がりました。30年もの間住み慣れた街、お世話になった近隣の皆様、地域での役割など、迷いはありましたが、話が順調に進んだことで、新天地での新たな使命を感じ、最終的に決断しました。
著名な経営コンサルタント、大前研一氏はかつてこのように述べました。「人間が変わるには3つの方法しかない。
1つ目は『時間配分を変える』こと、
2つ目は『住む場所を変える』こと、
3つ目は『付き合う人を変える』ことだ。
住む場所を変えることは、人間の意識を変える良いきっかけになります。
人間は、いくら「生活習慣を変えよう」と思っても、一度定着した習慣からはなかなか抜け出せません。そのため、環境を変えて脳に新しい刺激を与えることは効果的です。
脳には、記憶や感情を司る「海馬」や「扁桃体」という部分があります。
これらは、「既知のもの」よりも、「新しいもの」を見ることで活性化されると研究で明らかになっています。つまり、脳は新しい刺激を好むのです。この脳の特性を、仕事においても活用することが重要です。
引っ越した先では、よく働くことを武器に地域社会に早く馴染み、住んでいるマンションでは理事長などの重責を担うまでになりました。新しい人間関係に戸惑いや緊張を感じることもありましたが、とにかく新鮮な環境は人生の大リセットとなり、大きなメリットをもたらしました。引っ越して良かったと心から思っています。
弊社の社員には、仕事の関係で引っ越す必要がないかもしれませんが、お子様が巣立つ場合などはあります。そんなとき、環境を変えることは人間的な成長に繋がると思います。心から送り出したいものです。 定額制・技術サービス ←