「機械設計の進化と今後の展望」(1518号)

私の駆け出しの頃の40年前、機械設計と製図は手書きの図面が主流で、完成した図面はまるで一枚の名画のようでした。それから技術は飛躍的に進歩し、設計製図はCAD(コンピュータ支援設計)へと移行しました。現在では3D CADを使った設計業務が一般的となり、関数計算や様々な構造計算も全てCADによって行われるようになり、これにより私たちの作業は格段に便利で正確になりました。技術の進化は今後も止まることなく、AIの導入による自動図面作成も現実のものとなるでしょう。しかし、このような効率向上と高額のCADシステムの導入、技術者不足という現代の課題を考えると、私たちの作業単価はそれほど値上がりしていません。この状況を変え、設計製図業務の価値を高めるために、私たちは積極的な取り組みに挑戦していきます。私たちの業界においては、技術の進化だけでなく、その技術を利用してどのように付加価値を生み出すかが重要です。今後も新技術を取り入れ、効率とクオリティのバランスを取りながら、お客様にとって真の価値を提供し続けることが私たちの使命です。