「若い社員が見ているのは? – 新入社員の意識と企業の未来」(1527号)

水曜ブログは新聞記事のご紹介です。弊社の所属している東京商工会議所の新入社員意識調査によると、「チャンスがあれば転職したい」と回答した新入社員が26%で、「定年まで働きたい」の21%を上回りました。若い世代の職場に対する価値観が変化していることが伺えます。調査では、大卒者の3年以内の離職率が約3割に達し、「最近の若者はすぐに辞める」との声がありますが、この数字は十数年間ほとんど変わっていません。起業家の坂井風太さんは「自分の将来が安泰だと感じれば辞めようとはしない」と述べ、現代の終身雇用制度の維持が難しい中、若者は「今の会社でしか通用しない自分では困る」という危機感を抱いていると指摘します。
若者が特に重視するのは「半径5メートル以内の人間関係」です。身近な先輩が実力を磨き、輝く存在でなければ、自分がここで働き続けていいのかと不安になります。挑戦を続ける人には成長と充実が伴い、先輩が後輩に対して模範を示すことで若い社員の不安を和らげ、会社全体の成長を促すことができます。企業は優れた先輩の存在を通じて若い社員の定着率向上を図り、安心して成長できる環境を整えることが重要です。私も模範となるチャレンジャーでありたいと思います。