半導体製造装置メーカーの役割と今後の展望
半導体製造装置メーカーの多くは、電子部品製造装置の開発・製造も行っています。当社の設計業務においても、その分野の装置の設計開発に携わる機会が増加しています。
IoT・スマート社会の実現には欠かせない通信デバイス、センシングデバイス、オプトデバイス、パワーデバイスに加え、それらのデバイスを小型・微細にパッケージングする実装技術は、今後ますます発展していくことが期待されています。
電子デバイス産業の投資動向
電子デバイス産業新聞によると、国内の主要な一般電子部品メーカー30社の設備投資計画がまとめられました。2024年度における30社の設備投資額は合計で1兆1302億円が計画されており、2023年度比で5%増、2022年度比では3%増となる見込みです。
一部の投資には一服感も見られますが、前年度同様に上位4社が1000億円超の投資を計画していることから、中長期に向けた積極投資は健在です。現在、EV(電気自動車)分野では若干の減速感が漂っていますが、自動車の電動化や自動運転向けの積層セラミックコンデンサー(MLCC)などへの戦略的投資は続いています。
また、航空・宇宙など非車載分野への投資も動き始めており、今後の発展が期待されます。