「敬老の日」が平成15年(2003年)から9月の第3月曜日に固定されたことで、稀に5連休が生まれるようになりました。この5連休を「シルバーウィーク」と呼びます。次回の5連休は2026年に訪れる予定です。
また、9月は「認知症月間」でもあります。
誰もが避けることのできない「老い」を、現代社会ではどのように捉えるべきでしょうか。日本では、ほぼ3人に1人が高齢者という時代に入りました。老いにどう向き合うかは、社会の成熟度を測る指標の一つと言えるでしょう。
「認知症になったらどう暮らしたいか?」
内閣府が5年前に実施した世論調査によると、半数の人が「介護施設で暮らしたい」と答えました。その理由は、「周囲に迷惑をかける」「身の回りのことができなくなる」といった不安が挙げられています。
一方で、群馬大学名誉教授の山口瞶保氏は、「認知症は長寿の勲章だ」と前向きに捉える「認知症ポジティブ」を提唱しています。認知症を告知する際、山口氏は本人に「堂々と物忘れをしてください」と伝え、家族には「責めないでください」と呼びかけます。本人の力を活かしたケアを推奨し、介護する側には「自分を褒める」ことを勧めています(『健達ねっとで1億回読まれている認知症がわかるコラム』より)。
今年1月には「認知症基本法」が施行され、今後は国や自治体が認知症の方々が希望を持って生活できるような施策を推進していくことが期待されます。「認知症になったから支えてほしい」と気軽に言える社会が実現することを願います。弊社でも介護のサポート行ってまいります。