「半導体って何だろう?」(1609号)

本日は、中小企業大学校・虎ノ門キャンパスで「イノベーション経営」の研修会に参加してきます。しっかりと学び、経営に活かしていきたいと思います。皆さんは半導体って何ですか?と聞かれたときに説明出来ますか?
半導体には大きく2つの意味があります。1つは「物質」としての半導体です。物質は、電気を通す「導体」(例:金属)と、通さない「絶縁体」(例:樹脂やゴム)に分けられますが、その中間にあるのが「半導体」(例:シリコン)です。温度や環境によって電気を通す量が変わる特別な性質を持っています。
もう1つは、半導体を使って作られた「電子機器」のことです。皆さんが使っているスマートフォンやコンピューターには、この半導体技術が使われており、情報を記憶したり、計算したりする部品として集積回路が活躍しています。集積回路は、トランジスタなどの部品を一つにまとめたもので、これにより電子機器はどんどん小型化・高性能化されているんです。
ここで、「集積回路の代表的な種類」についても触れてみましょう。機能によって、集積回路には以下のようなものがあります。
・メモリ:情報を記憶するための集積回路です。皆さんのスマホの中に入っているデータや写真などが保存されている場所です。
・ロジック:計算や判断を行うための集積回路です。パソコンが計算をしたり、ゲームを動かしたりする時に使われます。
・パワーIC:電源を管理し、電力を制御する集積回路です。例えば、スマホの充電や電力の節約を管理してくれる役割を果たします。
・アナログ/デジタルコンバーター:アナログ信号(例えば音や光の波)をデジタル信号に変換したり、その逆を行う集積回路です。音楽プレイヤーやテレビにも欠かせません。
また、パソコンの「心臓」とも呼ばれる「CPU」や、画像処理を行う「GPU」も、これらの集積回路の一種です。これらの半導体があるおかげで、私たちは快適にデジタル機器を使うことができるのです。
今では半導体の進化は、国力にも関わるほど重要な技術です。日々、進化する半導体技術は、これからも私たちの生活を支え続けます。私達の仕事はこの半導体製造に無くてはならない製造装置の設計です。国力を支える縁の下の力持ちが私達です。