「創立35周年のご挨拶」(1625号)

昨日、2024年10月20日をもちまして、アザエンジニアリング株式会社は創立35周年を迎えました。社員の皆さま、そしてその背後で支えてくださるご家族の皆さま、お客様や取引先の皆さまには、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
35年という節目は一言では語り尽くせないほど、多難な道のりでした。創立は新年号がスタートした平成元年の1989年10月20日、同年にはベルリンの壁崩壊や天安門事件が起こり、世界的に大きな転換点となる年でした。さらに、日本では消費税が導入された年でもあります。私たちがスタートを切った翌年にはバブル経済が崩壊し、長引くデフレに苦しむ時代が続きました。
そして、2008年にはリーマンショックが発生し、お客様からの設計依頼は8割減という最大の危機に直面しましたが、さまざまな施策を打ち出すことで、ピンチをチャンスに変えることができました。その結果、社員数は倍増し、売上も飛躍的に増加しました。
私たちが従事する半導体産業は、4年に一度のシリコンサイクルに大きく影響を受け、在庫調整や景気の波に翻弄されました。しかし、AIやIoTといった半導体と密接に関わる分野の成長が続く中、現在はスーパーサイクルの中で需要が高まり続けています。
実際に、日本の中小企業が35年間存続する確率は非常に低いものです。国税庁のデータによれば、設立から10年目の生存率は約6.3%、20年目は約0.4%、30年目に至ってはわずか0.021%です。このような厳しい現実の中で、私たちが35周年を迎えたことは、非常に稀であり、素晴らしい達成であると感じています。
これからは、創立50周年を目指してさらなる成長を遂げたいと考えています。従業員ファーストの会社をつくりを基本とし、ワクワクする職場を提供し、働きやすく働きがいのある環境づくりに努めてまいります。また、社員とその家族が幸せになる経営を柱に、引き続き邁進してまいります。