「人生を考える一冊、神様のカルテに寄せて」」(1643号)

【趣味の話】今回は私の最近ハマっている書籍、「神様のカルテ」シリーズについてお話ししたいと思います。以前にも少し触れましたが、通勤時や昼休みに読み進めているこの作品は、私の「推し」です。
「神様のカルテ」シリーズは、著者・夏川草介さんが描く医療現場のリアルな姿と、そこに生きる医師たちの日常と葛藤をテーマにした小説です。物語の中心にいるのは、地方病院で働く若手内科医・栗原一止(くりはら いちと)先生。一止先生は、限られた医療リソースの中で患者さんに真摯に向き合い、医師として、また一人の人間として成長していきます。このシリーズを通して、医療に携わる方々の使命感や、患者との心温まる交流が丁寧に描かれ、読むたびに深い共感を覚えます。
シリーズは全5巻で、最終巻も読み終えましたが、この物語が私に与える影響は非常に大きいです。私自身も難病との闘病中ということもあり、一止先生の葛藤や患者との向き合い方には、リアリズムと深い共感を感じずにはいられません。医師がどれほどの思いで最善を尽くしているのか、そして「生きること」とは何かを教えてくれる感動の書籍だと思います。こんなに素晴らしい書籍に出会えたことに感謝です。週末「読書の秋」、皆さんもぜひ素晴らしい本との出会いを楽しんでください。