「人工知能の進化と未来のロボットとの関係」(1698号)

生成AIの活用で仕事の効率と精度を上げている私は、生成AIの活用を身近な人に訴えています。今日はそんなAIについてのお話です。近年、AI(人工知能)とロボット技術の発展が目覚ましく、人間に近い機能や外見を持つロボットが登場しています。特に、生体工学を活用して人型ロボットに生きた皮膚を移植し、発汗や傷の修復ができるようにする技術が研究されています。さらに、生成AIの登場によって、ロボットが人間と同じように会話し、文章を書き、絵を描くことも可能になっています。
こうした技術革新の中で、国際科学誌「ネイチャー」は、AIを論文の共著者として認めるかどうかについて議論を提起しました。AIが論文の下調べや執筆だけでなく、研究データの解析や新しい研究テーマの提案にも貢献するようになったためです。実際に、2023年のノーベル化学賞は、タンパク質の構造を予測するAIプログラムの開発者に贈られました。今後、人間の研究者と肩を並べてAIロボットが論文の共著者となる日が訪れるかもしれません。
しかし、ロボットが人間に近づくにつれて、新たな課題も浮上しています。
「不気味の谷」とは何か?
ロボットが人間のように振る舞うことで、かえって「気味が悪い」と感じてしまう心理現象を「不気味の谷」と呼びます。ロボットの見た目や動作がある程度までは受け入れられるものの、人間に似すぎると違和感が増し、むしろ拒否反応を引き起こしてしまうのです。この問題を乗り越えられなければ、ロボット技術の普及が妨げられる可能性があります。
ロボットを守る法律が必要になる?
さらに、ロボットやAIの人間化が進むと、それらにどのような法的地位を与えるかも議論の的となります。たとえば、知能を持つロボットを故意に壊した場合、それは単なる「器物損壊」ではなく、人間に対する「傷害罪」と同じように扱われるべきなのでしょうか? また、動物愛護法があるように、将来的には「ロボット愛護法」や「ロボット殺傷罪」といった法律が制定される可能性もあります。
私たちは、こうした技術の進化と社会的影響をしっかり見極め、どのようにAIと共存していくのかを考えていく必要があります。アザエンジニアリングとしても、最先端技術の動向を注視しながら、機械設計の未来を見据えた取り組みを続けていきます。
今後、ロボットとAIが私たちの生活や仕事にどのような影響を与えるのか、引き続き考えていきたいですね。