ついこの間、箱根駅伝に熱狂していたと思えば、早くも春分の日が過ぎ、ゴールデンウィークの計画を立てる季節となりました。年を重ねるごとに時間の流れが速く感じられるのは、誰もが一度は不思議に思ったことがあるのではないでしょうか。
「時間学」の研究者である千葉大学の一川誠教授によると、この現象には「体験される出来事の数」が関係しているそうです。(一川氏著『仕事の量も期日も変えられないけど、〔体感時間〕は変えられる』より)
例えば、子どもの頃を思い出してみると、食事ひとつとっても、「牛乳をこぼして親に叱られた」「スパゲティをフォークにくるくる巻き付けて遊んだ」など、日々の出来事が新鮮で、細かく記憶に残ります。そのため、時間が長く感じられるのです。
一方、大人になると、「ただ食事をした」と、出来事をひとまとめにしてしまい、日々の時間が短く感じられるようになります。また、毎日が淡々と同じことの繰り返しになると、記憶に残りにくく、「あっという間だった」と思いやすくなります。
この時間感覚を変えるためには、普段とは異なる体験をすることが効果的です。たとえば、最近会っていない友人や知人に会いに行くことも良いです。実際、「両親や旧友など、大切に思う相手と過ごす時間が足りない」と感じている日本人は約8割にのぼるという調査結果もあります。(『セイコー時間白書2019』より)
せっかくの週末や祝日、均質な日々に埋もれず、家族や大切な人と特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。日々の生活の中に新たな体験を取り入れることで、時間の流れをより豊かに感じられるかもしれません。
私もこの週末は、生後5か月の愛犬りく君と楽しい時間を過ごしたいと思います。
皆さんも、素敵な週末をお過ごしください。