「半導体で日本が世界に誇れる“装置”と“素材”!」(1728号)

最近、半導体産業に関する新聞記事を読んで、あらためて「日本の本当の強み」について考える機会がありました。
皆さん、「半導体」と聞くと、スマホやパソコンなどに入っている“チップ”を思い浮かべると思います。でも実は、日本はその「チップ(=デバイス)」の分野では世界でのシェアが10%未満と、あまり高くありません。
ところが、日本が世界で圧倒的に強い分野があるんです。
それが、「半導体製造装置」と「半導体材料」です。
製造装置の分野では、世界の約3分の1を日本企業が担っており、東京エレクトロンをはじめ、SCREEN、アドバンテスト、ディスコ、荏原製作所、アルバックなど。弊社の取引先も含まれており多くの企業が世界に名を知られています。
また、材料分野でも日本は大きな力を持っています。シリコンウエハーでは信越化学、フォトレジストでは東京応化工業やJSR、フォトマスクではDNPやTOPPANといった企業が90%以上のシェアを誇っているそうです。
つまり、日本は「チップそのもの」ではなく、それをつくるための“道具”と“材料”の国なんです。
弊社アザエンジニアリングは、そんな日本の誇る半導体製造装置メーカーの設計支援を行っている会社です。日本の技術力が世界で評価されているという事実は、私たちのような設計現場にいる者にとっても大きな励みになります。
今後も、「見えないところで世界を支える日本の技術」に誇りをもち、精密で丁寧な設計を通じて日本のものづくりを支えていきたいと強く感じました。