「初心忘するべからず」(267号)

◎新入社員の山田君に1通の素敵なハガキが届きました。差出人は、先日参加した

商工会議所の「新入社員研修」の講師で株式会社 日本ベルト 代表取締役会長の

藤原博美様です。了解を頂いたので、ご紹介したいと思います。

ハガキの上の段に、「ご縁を有難う御座いました。よき人との出会いに感謝です。」

と印刷されておりました。ハガキには・・・

 

『先日は新入社員研修参加ごくろうさまでした。仕事のレベルが高いとの事、

やりがいがあるね。20代、30代をいかに生きるかによってその後の人生が

決まるのだと思う。焦らず、急がず、じっくり、しっかり確実に、新人らしく、礼儀正しく、

仕事に取組めば、結果はついてくる。

10年後、山田君が会社の中でどのようなポジションにいるか楽しみです。

その時「おめでとう」と言われる人になってください。』

 

私はこの方にお会いしたことはありません。しかし中小企業の経営者として

長きに渡り働かれ、様々な試練を乗り越え生き抜いて来られて晩年、

社会貢献の1つの取組として、これからの日本を背負って立つ若人の育成に、

ご尽力頂いていることに感謝の気持ちで一杯になりました。

尊いことですね。私にもそのような機会があれば是非、お手伝いしたいと思っています。

(そんな器ではありませんが・・・笑)

新幹線

さてその山田君、現在人生初の出張を新潟にて経験中です。先日電話にて

現地の様子など、元気な声を聴いて安心いたしました。

私の人生初の出張はまだ10代のころで今から34年ほど前にさかのぼります。

会社の課長と共に、松下電器(現・パナソニック)大阪本社にて真空装置の

改造工事でした。入社、間もなくのことで全くの素人。課長のお手伝い役でした。

今思えば、新入社員教育として会社から配慮を頂いて、貴重な体験をさせて

頂いたんですね。

 

はじめてずくしの出張は工場のクリーンルームで真空装置のGASライン改造工事でした。

松下電器での工事後、奈良にあるシャープの工場に移動して同じ内容の現地工事を行うなど、

緊張の1週間でした。出張を終えた時には何ともいえない充実感と達成感と共に

沢山のお土産を購入し、帰宅致したことを今でも覚えております。

同行しただけなのに、出張を通して多くの学びを得ることが出来たのでしょうね。

「初心忘るべからず」という言葉があります。

何事においても、始めた頃の「謙虚」で「真剣」な気持ちを持ち続けて

いかねばならないという戒めです。大切にしたい言葉です。

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