「石の上にも三年・・」(294号)

◎「転機は父の土下座・・」

中学卒業後に角界入りした「たたき上げ」の高安。どっしりした物腰が板に

ついた27歳の関脇も、鳴門部屋(現・田子ノ浦部屋)入門当初はこらえ性が

なく、部屋からの脱走を繰り返した。そんな平成生まれの現代っ子を変えた

のは、父・栄二さんとの絆だった。2005年2月に入門した高安は、栄二さんに

よると、1年足らずで「十数回」も自宅に逃げ帰った。

15歳の少年を苦しめたのは兄弟子との人間関係。

父は「逃げると負け癖がつく。石の上にも3年だ」と言い聞かせ、根気強く

部屋に連れ戻した。だが、赤信号で止まった車から飛び出したこともあり、

フィリピン出身の母ビビリタさんは「もう辞めていい」と□にしていた。

転機は同年10月。栄二さんが当時の師匠、鳴戸親方(元横綱・隆の里)に

兄弟子の厳し過ぎる指導を改めるよう直談判した。師匠は度重なる脱走に

ついて栄二さんが部屋関係者にわびることを条件に承諾。

「ここが息子の正念場」と意を決し、集まった力士らの前で床に手をつき、

願い出た。 「何とか息子を部屋に置いてください!」

高安はそのときのショックを忘れない。

「親の土下座なんか誰も見たくない。自分がどれだけのことをしでかしたのか

分かった」と述懐する。石の上にも三年”の教えは父の覚悟とともに心に染み

込み、逃げることはしなくなった。

06年には栄二さんが腎臓がんを患い、経営していた飲食店を手放した。

高安は家計を助けようと地道に力をつけ、10年九州場所で平成生まれ初の

関取になった。三役に定着した今も、父の希望で本名をしこ名にして土俵に立つ。

大関の座を手中に収め「相撲を続けてきて良かった。やっと、親に一つ恩返し

ができた」と言葉をかみしめた・・・。

高安 似顔絵

※親が子供を信頼して、そのことに応える子供。

親子の絆の大感動のドラマですね!

週末は久しぶりに30名を超える参加者で「歓迎会」を開催し楽しく凄く

盛り上がった集いと成りました。AZAにどんどん良い人材が集い、

既存の社員の皆もどんどん意識が高くなり、若手も大きく成長してきて

います。仲間を信頼して絆を強く前進して参りましょう!

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