「人生という名の列車は走る~♪」(295号)

◎100%わたくしごとです。母親の認知症については度々お話をしておりますが

現在、要介護3、そこそこの認知度です。まだらボケという感じで、少し

緊張感を持った時は、驚くほどまともに反応をしておりますが、ひどい時は

全く訳が分からなくなります。介護をしてきて1年経ちますが、本当に大変な

1年で経験したことの無い事も沢山体験した1年でした。

これだけ親に関わったのは自分が幼少期の時いらいです。

「自分のことだけで精一杯→所帯を持つと家の事と子供・家族のこと、仕事の

ことで精一杯→やっと子育てもひと段落すると→親のことでまたまた精一杯」

結局は中々、余裕が生まれないのが現実です。

そんな母親ですが本日、順番待ちだった特別養護老人ホームに入所することに

なりました。

人生

認知で迷子に成ったり、足が不自由で外出もままならなず、多くの方に介護に

携わって頂き、今までやってくることが出来ました。感謝の気持ちで一杯です。

また1人暮らしなので心配でもありましたが、入所が決まり安心しております。

入所にあたって、提出書類や手続きが結構大変なんですが週末に提出書類の

作成を行いました。母親の現在の状況、親族の系統図、介護に望むこと

健康状態の書き出し、今までの病歴等々・・本人に記憶なない部分があるので

私の知っている範囲のことや、記録した物を探したりして記載しました。

その中で、凄く重みのある項目が有ります。

母親がどこでいつ生まれてどのように今までの人生をおくって来たか書き表す

ものです。一緒に過ごしてきた時もありますので、だいたい書けるんですが

自分と対比して書いていたりします。長谷川家は波乱万丈の家計で、普通は

体験しないことも数多く体験してきました。そのことも良く知っているんです

が改めて1つ1つの出来事を書き出すことにより実感が出て来るんです。

例えば、父親は私が2歳の時に病で失明するんです。

父は26歳、母が28歳の時です。書きながら、きっとどれだけ大変で、どれだけ

将来を悲観したのか?と想像するんです。父親は私が18歳の時に、亡くなりました。

母親はその時44歳自分の44歳の時は・・・どんな気持ちだっただろう?

母親は51歳で初孫が誕生してますが今ちょうど私が今51歳なんです・・・。

今回の書類作成では、親の苦労や、有難さをしみじみ実感することが出来る

貴重な体験でもありました。

老人ホームに親を預けたままで、全然面会に来ない家族が多いそうです。

「面会しても認知症の為、わからないから・・」が理由だそうです。

書類作成は、入所にあたり、再度、親子の絆を確かめ合う「ワーク」

でもあるのだと実感しました。「紙に書き表すと人生は、はかなく短いものです。」

1日1日を充実させ、大切に送らなければいけませんね。

もうすぐ父の日!! 「親、大切にしたいです。」

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