◎今日は、Grディスカッションでも行っている「健康について」考えさせら
れる日経Goodayの記事の紹介です。ディスカッションの参考にして頂ければ
とも思い紹介致します。
通勤方法と、その方法による死亡リスクについての話です。健康を害するとい
うことでは無く生死についてのかなりリアルで怖い研究発表になります。
健康管理について真剣に考えなくてはいけない警鐘を促す記事でもあると思います。
自転車通勤をする人は、車や公共交通機関を使って通勤する人に比べ、がん
や循環器疾患による死亡リスクの減少など、幅広い健康利益が得られること、
徒歩での通勤も循環器疾患のリスクを減らすことが、中高年の英国人を対象に
行われた研究で示されました。
■26万人超を対象に、通勤手段と死亡リスクの関係を分析
これまで、自転車や徒歩での通勤は、実際にどの程度の健康利益があるの
かは、ほとんど分かっていませんでした。
今回、英国の研究者たちは、40~69歳で、労働者26万3450人(平均年齢
は52.6歳、52%が女性)を対象に、通勤手段と死亡リスクの関係を分析しました。
まず、対象となった人々に、職場への往復に普段用いている方法を尋ね、
回答を5通りに分類しました。徒歩と自転車通勤の場合には、通勤距離も尋ねました。
(1)非活動的手段(車やバイクと公共交通機関のいずれか、または両方)
(2)徒歩のみ
(3)徒歩と非活動的手段の組み合わせ
(4)自転車(±徒歩)=自転車のみ、または自転車+徒歩
(5)自転車(±徒歩)と非活動的手段の組み合わせ
これら5通りの通勤手段と、あらゆる原因による死亡、循環器疾患による死亡、
がんによる死亡と、循環器疾患の発症、がんの発症の関係を調べました。
死亡の有無を追跡した5年間に、2430人が死亡していました。496人は循環
器疾患による死亡、1126人はがんによる死亡でした。
がんと循環器疾患の発症の有無を2年追跡したところ、その間に3748人が
がんを、1110人は循環器疾患を発症していました。
これらの病気の発症と通勤手段にはどのような関係が見られたのでしょうか。
■自転車通勤では死亡リスクが41%も減少
分析の結果、非活動的手段で通勤していたグループに比べ、自転車通勤のグ
ループと、自転車を含む通勤方法を用いていたグループ、徒歩のみで通勤して
いたグループには、いずれかのリスクの低下が見られました(下表参照)。
一方で、徒歩と非活動的手段の組み合わせは、どの項目にも利益をもたらしていま
せんでしたが、自転車通勤によるリスク低下は、通勤距離が長いほど大きくなっていました。
徒歩通勤も同様で、歩く距離が長いほどリスク低下は大きいことが示されました。
研究を行った英Glasgow大学のCarlos A Celis-Morales氏らは、「自転車や
徒歩での通勤と健康利益の間に因果関係があるなら、活動的な通勤を奨励し支
援すれば、地域でのこれら疾患の発症と死亡のリスクを低減できる可能性があ
る」と述べています。
この研究は、通勤方法を対象にしていますが、要は日常どれだけ運動をしてい
るかで、健康維持を継続させ、死亡リスクを減らすことが出来るかとの内容
です。健康維持・改善を自分事ととらえ真剣に考えましょう!
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