先日受講した「働き方改革」のセミナーでこの法案の目指すことは、単に労働時間の
短縮、有給休暇を取りやすくすること・・と感じがちですが、それは方法論であって、
「働き方改革」は従業員の健康と命を守ることが第一の目的です。そのための労働
時間の削減であり、休みの取り易い環境作りです。日本では自殺者が毎年2万人を
超えます。働く時間と自殺者の関係が大きく関与しています。働きすぎが病気を招き、
行く末には・・・なのです。電xの女性社員の働かせすぎによる自殺が、この法案
成立に大きな影響があったことはご承知の通りです・・。さてその他にはワークライフ
バランスや人材の確保、労働生産性向上などの項目もあります。今日は様々な調査の
興味深い結果を紹介致します。
①【新入社員の就労意識 (何を目的に入社したか)
1位 社会や人から感謝される仕事がしたい 92.5%
2位 仕事を通じて人間関係を広げていきたい 92.4%
3位 ワークライフバランスに積極的に
取り組む職場で働きたい 91.8%
4位 どこでも通用する専門技術を身につけたい 90.6%
5位 高い役職につくために、少ノマの苦労はしても頑張る 81.1%
※「やや思う」と「ややそう思うう」を合わせた割合(%)
②【会社を辞める5つの理由】
1.先行きの不透明感 ⇒働き甲斐の喪失
・今後のキャリア(昇格・昇給)の見通しが立たないと思い始めた
2.報われ感の喪失 ⇒働き甲斐の喪失
・自分の頑張りが報われていない (これからも報われそうにない)
3.愛着の喪失 ⇒働き甲斐の喪失
・会社や商品、一緒に働く上司や同僚に魅力を感じなくなった
4.サポートの少なさ ⇒働き甲斐の喪失
・周囲のサポートがない環境で、仕事を続けるのが辛くなった
5.個人の志向性
・性格・資質面からくる本人の個人的なキャリア志向性より
※1番~4番が実に「働き甲斐の喪失」です。
③【人が定着し、生産性が向上する会社の特徴】
◎労働条件が明確で、労働法を順守している
・安心・安全、働きやすい環境
◎会社のルールが明確である
・従業員が迷わず動ける、権利・責任が明確になり安心する
◎ワークライフバランス、多様な雇用形態がある
・生活も仕事も充実、元気に働け、よい発想がでる
◎経営ビジョン、人材育成方針がある
・従業員が安心する、共感・共有して、やる気が出る
◎コミュニケーションが多い
・承認されている。自己肯定感を感じる。業務の効率化につながる
◎人事評価制度がある
・頑張ろうとの意欲。やりがいにつながる。
◎多様な人材がいる
・求められている感、自己効力感、ずっとこの会社にいたい感
※③【人が定着し、生産性が向上する会社の特徴】が「働き方改革」の目的です。
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