現在、私達労働者には法律でも制定された「働き方改革」が大きなテーマに成ってい
ますが、先日、生命保険会社の機関紙にショッキングな記事が掲載されていました。
現状、時間外労働・休日労働に関する労使協定(36協定)を締結している中小企業は
35.8%。つまり、時間外労働・休日労働について、労使間で協定を結べていない中小
企業が過半数以上を占めていというのです。この数字だけで見ると様々な会社の事情は
あるにしてもあまりにも無責任な経営者が多いことに失望いたしました。そんな中で・・
神奈川中小企業家同友会の12月定例会に出席してきました。この同友会には様々な
経営者様のすすめもあり7月に入会しました。同友会では「よい中小企業づくりがよい
国をつくる」としています。
全国の421万企業のうち99.7%が中小企業です。私たち中小
企業は「国民や地域と共に歩む中小企業」を目指す事で国民の暮らしを支え、地域の豊か
さを保証する社会的責任があります。そのため同友会で学ぶことは次の三点にまとめる
ことが出来ます。
第一に「経営者の経営姿勢の確立」、第二に「経営指針の成文化と全社的実践の重要性」
第三に「社員を最も信頼できるパートナーと考え共に育ちあう教育(共育)を重視」です。
これらの考え方を基に毎月の例会では謙虚に学び合い、学んだことを自社に持ち帰り実践
することで「良い会社」「よい経営者」「よい経営環境」をつくりあげます。毎月行われ
る定例会の内容は、代表の1社の経営者がテーマを決めて公演を行い、その公演内容の
質問会を行います。公演内容は現実に起こった経営・会社の問題をどのように解決していった
のかとの体験談が赤裸々に語られます。休憩を挟んだその後に、毎回違う討論のテーマを与
えられ、グループに分かれてグループ長中心にディスカッションを行います。最後にグループ
別に討議の内容の発表会を行い終了。ちなみに今月は、創業52年の「相模設備工業株式会社」
の大井社長が「社員の居場所づくり」をテーマに公演を行いました。グループディスカッション
のテーマは「自社にとってのワンチームとは?」について「討議の中で自社に取り入れたい
もの、実践したいと思ったこと」で討議をまとめました。ディスカッションの中では、経営者
が悩んでいる苦悩を吐露したり、それについて同じ経験をした先輩経営者が具体的にアドバイス
されたり・・と悩みの解決の場にもなります。また色んな出会いがありますので、会以外で交流
を深め、事業の反映にもつながるケースもあります。今月の出席された経営者は30社程度です。
この勉強会は、自身の経営姿勢について真剣に向き合い、仲間の経営者からアドバイスをもらい
「良い会社」「よい経営者」「よい経営環境」という会の理念をもとに、皆で実践的なことを学び
合う集いであります。自身の経営姿勢を戒める場として今後も真剣に取り組んで参ります。
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