今週は体調を崩してしまい風邪をひきました。様々な予定が入っているので会社も休め
ない。結局自分が辛いだけです。私の場合、持病を持っているので風邪も引きやすく、
治りにくいのでなおさらです。改めて、ビジネスマンとして体調管理の大切さを実感
しています。そんなことで、「社長ブログ」には珍しく食べ物ネタをご紹介します。
昨日は三十日は(晦日)と書いて「みそか」と読むことから、毎月30日は「味噌の日」
だそうです。味噌は大豆と米麹(もしくは麦麹)、食塩をまぜ合わせたものを発酵・
熟成させてできあがります。奈良時代には貴族のみが口にできる高級食材でしたが、
室町時代には各家庭でつくられるようになりました。長い歴史と風土に育まれた
「ご当地味噌」は、全国で千種類以上。日本の食卓を支えつづけている、まさに国民的
調味料です。また2013年にユネスコの無形文化遺産に登録された和食。年々輸出が増え
海外からも注目されています。「味噌は医者いらず」という、江戸時代のことわざが
あります。先人が体験的に味噌と健康効果を結びつけていた証ですが、現代の科学に
よってその実態があきらかにされつつあります。
大豆に含まれるタンパク質は、発酵によってさまざまなアミノ酸へと変化しますが、
そのなかには人間が生きていく上で欠かせない、9種類の必須アミノ酸すべてが含まれて
います。必須アミノ酸が不足すると起こりがちな、髪の毛や肌が老化する、全身の筋肉量
が少なくなる、思考力や集中力が低下する、といったトラブルを防いでくれるわけです。
そのほかにもビタミンやミネラル、食物繊維が豊富。塩分が高いイメージがありますが、
味噌汁にしてほかの具材といただくことで、たくさんの栄養素を摂取できる理想的な
メニューとなります。―日一杯の味噌汁を飲みつづけた人は、飲まない人よりも胃がんや
乳がんになりにくく、生活習慣病にもかかりにくい、というデータもあります。また血管
年齢にも大きな差が出るそうです。「医者に金を払うよりも、味噌屋に払え。」こちらは
江戸時代のことわざです。味噌は調味料であると同時に、「身近な万能薬」ともいえるで
しょう。味噌の持つ効能も優秀です。
〇コレステロールの抑制:大豆油に含まれる有効成分のリノール酸、大豆レシチンが
コレステロールを抑制します。
〇がん予防:イソフラボンやトリプシンインヒビターの働きにより、胃がん、肝臓がん、
乳がんの予防に効果があると言われています。
〇老化防止:抗酸化作用のあるビタミンEやサポニンが細胞を若々しく保ちます。
その他アミノ酸の作用による消化促進、微生物による整腸作用、リノール酸による
美肌効果、糖尿病や高血圧などの生活習慣病予防が期待できます。
忙しいとつい食生活が乱れがちですが、古くから受け継がれてきたものにはやはりそれ
だけの価値があるものなんですね。日本人として生まれたなら食べないと損、それが
味噌なのです。「味噌汁飲んで、健康促進!」いかがでしょうか。
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