「SDGsに取組みます・・」(701号)

SDGsは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」のことです。

SDGsと書いて、「エス・ディー・ジーズ」と読みます。噛み砕いて説明すると、

「世界にある課題を、世界で解決するための目標」になります。SDGsは、2015年9月の

国連サミットで採択されました。参加しているのは国連加盟の193か国になります。ここ

で掲げた国際社会共通の目標は、2016年から2030年の15年間で達成していこうって話に

なっています。SDGsは2015年に採択されました。当初はほとんど注目されていなくて、

地味な感じでやっていました。そこで事件が起きました。2017年に開催された「ダボス会議」

という政治経済のリーダーズ会議がりますが、そこで「SDGsに取り組むことで12兆ドルを

超える経済価値と、3億8,000万人に雇用が創出される」という推計が発表されたのです!

(12兆ドル! 日本円にして1,200兆円!)

日本の企業は、みんなこれに驚いて「SDGsへ取り組もう!」と、関心を持つようになったのです。

SDGsへ取り組むことが経済的にプラスになるなら、企業も取り組まないわけにはいかないと

言われています。またSDGsは、社会的なイメージにも影響を及ぼすものになってきています。

「SDGsに取り組んでいる」というだけで、世界へのビジネス展開もしやすくなるのです。一方、

取り組んでいなければ「社会的責任を果たす意欲がない」と、マイナスイメージを与えてしまう

可能性があるとも言われています。会社の経営、ブランディングにも大きく関わってきているのが、

SDGsなのです。ダボス会議で「経済価値がある」と発表されたことで、経済界も「SDGsを取り

入れよう」という機運が高まってきました。主に経済界が盛り上げたことで、最近では市民レベル

でもSDGsが注目されていて、認知度は高まりつつあります。大手企業に比べて、中小企業の認知度

が低いのはまだまだ課題と言われています。具体的にSDGsは17の目標と169のターゲットを設定

しました。17の目標がSDGsの軸になっています。

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任 つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

2030年までの達成目標ですが、急いで対策しなければいけないものもあります。

中でも環境問題、地球温暖化は早急に対策したければいけない課題です。だからこそ、一般

企業や市民のサポートは本当に欠かせなくなってきています。SDGsでは17の目標だけでなく

て、169のターゲットというものも定めています。例えば、1番目の目標「貧困をなくそう」

では、あらゆる形態の貧困に終止符を打つために、5つのターゲットが設定されているます。

ターゲットの1つ目を見てみると――「2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する

人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる」・・しかも、もっと細かく

232の指標も設定されています。さっき紹介したターゲットの1つ目には、「国際的な貧困

ラインを下回って生活している人口の割合」という指標も設定されています。これは、具体的

にこの割合を減少させましょうという、文字通り指標になるものです。この数値を削減する

ための取組です。このターゲットや指標は、総務省ウェブサイトにあるPDFでも確認できます。

実際の取組みとして・・例えば、ユニバーサルデザインも、SDGsに当てはまる取り組みの一つ

です。ユニバーサルデザインへの取り組みは、「9. 産業と技術革新の基盤をつくろう」

「10. 人や国の不平等をなくそう」「11. 住み続けられるまちづくりを」「12. つくる責任

つかう責任」の4つの目標に当てはまります。事例を見ると、SDGsで取り組んでいることは、

自分の身近な問題なんだと感じます。

調べてみると、SDGsに取り組む企業は本当に増えています。私達の業務の中で既に、SDGsに

当てはまるものも有ります。弊社で何が出来るのか考えてSDGsをスタートして行きます。

今後グループディスカッションなどにも取り上げて私達に出来ることを皆で考えていきましょう。

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 「技術をデザインする」  マルチエンジニアリングのAZA