「正しく恐れる・・」(703号)

コロナウイルス感染とその対策で大変なことになっています。26日には安倍総理

から「イベントの開催に関する国民の皆様へのメッセージ」が発表になりました。

これによると、「この1、2週間が感染拡大防止に極めて重要であることを踏まえ、

多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については、大規模な

感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は、中止、延期又は規模縮小等の対応

を要請することといたします。」と・・。それに伴い感染拡大を防止するため全国

すべての小中高校や特別支援学校を週明け月曜日の3月2日から休校とするよう要請

すると表明しました。期間は「春休みまで」私達1人1人で出来ることは、絶対に「感染

しない」「感染させない」為に感染予防の徹底です。新聞記事にこのようなことが書

かれていました・・。風邪は万病のもと。中国最古の医学書『黄帝内経』に記された

「風邪は百病の長」に由来します。風邪の原因の9割はウイルスであり、その種類は

200以上あといわれます。コロナウイルスはその一種で、2003年のSARS、2012年

のMERSの流行原因にもなリました。新型コロナウイルスによる感染症についてWHO

(世界保健機関)は、感染者の8割は軽症で、致死率は2%と比較的低いとしています。

ただし、高齢者や妊婦、糖尿病や心不全、呼吸器疾患などの持病がある人は重症化する

リスクが高く、警戒を怠れないのです。やはり「正しく恐れる」ことが肝要といわれます。

この箴言は随筆家・寺田寅彦が浅間山噴火について書いたエッセー『小爆発二件』の

「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがる

ことはなかなかむつかしい」から生まれました。正確な知識と情報を得て、正しく対処

することが最も重要ではないでしょうか。手洗い、うがい、咳エチケットと身近な予防法

が有ります。特に「正しい手洗い」は「感染予防の基本」とされています。具体的には

外出後、食事前などは、石鹸をよく泡立て、手のひらと甲、指先と爪の間、指と指の間、

左右の親指、手首を入念に30秒以上掛けて洗うと言われています。この事により、風邪

やインフルエンザ予防にもなります。努めて励行してまいりましょう。自分は大丈夫とは

絶対に過信せず「正しく恐れる」ことを肝に命じた行動を・・。

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