「感染症の歴史から学ぶ・・」(713号)

桜がそろそろ見頃になってきました。こんな時こそ桜で心を癒やされたいですね。

さて世界中で感染症への関心がこれほど高まっている時は無いのではないでしょう

か。また会社、学校、公共施設、ありとあらゆる場所、人、組織に不安と混乱を

もたらしています。そんな中、昨日3月24日は、三大感染症の一つである結核の

啓発活動を促す世界結核デーでした。1882年に細菌学者ロベルトーコッホが結核

菌発見を発表した日にちなみ、1997年に制定されています。結核は、国内で

は50年代まで年間の罹患者数が100万人を超える国民病”と恐れられ、長い期間

で死亡原因の第1位だったのです。私の母方のお爺さんも結核を患い長いこと入院

生活をしていたそうです。現在では診断後6~9ヵ月間、薬を服用し続ければ治る

病気となりました。ですが、これは日本国内の話に限ります。世界に目を転じれば、

総人口の約4分の1が結核に感染しているといわれます。今も死因のトップ10に

入る病気なのです。中・低所得国を中心にまん延しており、エイズなどとの重複感染

も課題であります。必ずしも豊かとはいえず、効果的な治療法も確立される前に、

なぜ日本が対策に成功したのか・・。グローバルファンド戦略・投資・効果局長の

國井修氏は、著書『世界最強組織のつくり方』の中で「国のリーダーシップ、様々な

レベルーセクター間での連携・協働、そして地域や住民の動員・参加の三点」と指摘

しています。人類の歴史は、感染症と闘い続けてきた歴史でもあります。先行きが

不透明に思えても、人は過去の教訓に学ぶことができます。歴史から学び、今こそ

政治家が先頭に立ってリーダーシップをとり早期終息にむけて全力で解決に

当たって欲しいと念願致します。 \(^o^)/

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