「ストレスフリーのスキル・・」(776号)

先週にお知らせしている通り今週から、健康経営の一環としてストレスの少ない職場

へ改善とその対策として「ストレスチェック」を行ってまいります。ストレスに対応

し上手く付き合っていくことが今後の社会を生き抜くために最も大切なことの1つ

です。今、私達が備えなくてはいけない「スキル」の1つでもあります。そこで今日は、

書籍:-精神科医が教える-『ストレスフリー超大全』からストレスに関する考え方

をご紹介します。

Q、「最初に質問です。」ストレスはゼロにしたほうがいい。

YesかNo、どちらでしょう?答えは、「No」です。ストレスをなくす必要は

ありません。「ストレスはなくしたほうがいい」というのが一般的な常識ですが、本当

にストレスが『ゼロ』になると実は大変です。たとえば、仕事において大事な商談や

プレゼンがあるとします。プレッシャーや緊張を感じ、ストレスが発生するはずです。

しかし、そのストレスのおかげで、いろいろなことを調べて準備し、何度も練習します。

その結果、スキルは上達し、自己成長につながります。人間関係のストレスというのも

あります。しかし、それを解消しようと、自分の性格や言動を見直し、相手の気持ちを

考え、人間関係を少しでも改善しようと努力します。結果、自身の人間的な成長につな

がります。こうした仕事やプライベートにおける日々のストレスは、実は「いいスト

レス」です。人生になくてはならない刺激といえます。適度なストレスは、脳の働き

を活性化し、集中力を研ぎ澄まし、記憶力を高めます。逆に、プレッシャーのない

仕事ばかりしているとスキルアップしません。大きなストレスはありませんが、「達成」

や「成長」を実感することもありません。ぼんやりとした、物足りない毎日を送ること

になります。つまり、いいストレスがなくなると、まったく自己成長しない人生になっ

てしまうのです。私たちの日常は、ストレスを感じることばかりです。職場の人間関係

や、通勤の苦労、家事や育児のたいへんさ。挙げ出したらキリがありません。それら

すべてから逃げて、ストレスの原因を取り除くことは不可能です。「ストレスはあっ

ていい。」のです。それどころか、ストレスは私たちが生活する上で必要なもので、

刺激を与えてくれたり、生活の質を高めてくれるものなのです。しかし逆に過剰な

ストレスを感じ続けるのがいいかというと、それは危険です!ストレスを溜め込み

すぎると、体調を崩したり、うつなどのメンタル疾患に陥ってしまいます。大事なのは、

①「寝ているときにストレスがない状態になっている」こと。

②「次の日にストレスや疲れが持ち越されていない」こと。

日々のストレスをゼロにすることが、ストレスフリーなのではありません。昼間にバリ

バリと働いてストレスが多くても、ちゃんと夜にリセットして解消していく。そのよう

に、ストレスと上手な付き合い方ができ、ストレスを溜め込まない人のことを、「スト

レスフリーな人」といいます。ブラック企業に勤めている人で、ほんの数ヶ月でうつ病

になってしまう人がいます。その一方で、同じ職場で何年も仕事をしていても、何とも

ない人もいます。その違いは、「回復力」「復元力」です。同じ環境下で同じストレス

を与えても、人によって「感じ方」は異なります。ストレスを我慢する、耐え忍ぶと

いうイメージではなく、バネのように元に戻る感じです。「受け流す力」と言っても

いいでしょう。「心が折れる」という表現がありますが、それは耐え忍ぶから折れて

しまうわけです。ストレスを「受け流す」ことができれば、決して「折れる」ことは

ありません。臨床経験では、「几帳面でまじめな人ほど、うつになりやすい」という

傾向があります。なぜなら、ストレスの原因を真正面から受け止め、不安になり、悩み

続け、リセットできていないからです。 この「不安」や「悩み」は、先ほどの

「いいストレス」ではなく、「悪いストレス」になります。「不安」や「悩み」に

直面した場合、多くの人は「原因」を取り除こうとします。そして、「原因」が取り

除けないと、絶望し、余計に心身を消耗します。しかし、「ストレスの原因」は取り

除く必要はないのです。「考え方」「受け止め方」を少し変えるだけで、ストレス

をしなやかに受け流せるようになります!それだけで、「不安」や「悩み」は消す

ことができます。現在、新型コロナウイルスによる影響で、自粛活動など、さまざま

な環境の変化が余儀なくされています。普通に生活するだけでも、不安やストレス

を多く感じ、これからもそれが続くであろう、「アフターコロナ」「WITHコロナ」

の時代に、「不安やストレスへの対処法」は、絶対に必要なスキルとなります。不安

悩み、ストレスにとらわれない生き方。それを身につければ、どんなに時代の変化が

あろうと、人生は間違いなく明るく、達成感や自己成長を感じられる幸せなものに

なります。この書籍にはストレスをコントロールする方法が具体的にわかりやすく

紐解かれています。私も実践しています。興味のある方は、「ストレスフリー超大全

著者:樺沢紫苑(かばさわ・しおん)是非読んでください。超おすすめです。

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