「DX導入事例について・・」(808号)

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、企業が避けて通れないデジタル技術

による業務やビジネスの変革です。しかし、電通デジタルの報告によると、2019年の

時点でDX完了済みの企業はわずか8%。DXの必要性は理解しているものの、具体的に

何をすべきかが分かっていない企業も多いのが実情です。デジタルトランスフォーメー

ション(DX)の定義について経済産業省では、デジタルトランスフォーメーション(DX)

を以下の定義は・・「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル

技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革

するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の

優位性を確立すること」要約すると、ITを活用してビジネスに関わるすべてをより良くし、

国内外で優位を築いて事業を続けられるようにしよう、ということです。そしてDX導入

に取り組む代表的なメリットは、以下の3つです。

・業務の生産性が向上する

・消費行動の変化に対応したビジネスにつながる

・BCP(事業継続計画)の充実につながる

わかりやすい事例として先日読んだ新聞記事を、紹介致します。

――六つの回転翼が「ブーン」とうなりを上げ、直径1.5メートルほどの機体が宙に舞う。

”食料王国・北海道”で活躍の場を広げる農業用ドローン(小型無人機)のデモフライトは、

驚きの連続でした。見学したのは肥料や農薬の散布に使われる機種。操縦機器の画面には

周辺の地図が表示され、あらかじめ田んぼの四隅などを登録しておけば地面をくまなく、

なぞるように飛びます。

操縦者は不測の事態に備えて作業を見守るものの、基本は操作要らずです。一般的な散布剤

なら1ヘクタールを10分ほどでまき終えます。これまで主流だったエンジン動力の無線操縦

ヘリコプターに比べ、価格は約10分の1。電動モーターは音も静かで、メンテナンスが比較

的容易といった利点も有ります。自動制御の”肝”は、人工衛星からの位置情報を中継する基地

局を、農地の近場に設置することです。これにより衛星と基地局双方のデータを用いて正確

な位置を読み取り、「誤差は数センチ」という精度で動作します。ドローンのほか自動走行

トラクターなどにも不可欠な技術で、農業地域の”デジタル化”推進は人手不足の解消や生産性

の向上に直結します。日本の食料自給率が4割に満たない中、安全・安心なぶ”食”を守るため

にも食料王国は輝き続ける必要があります。最先端技術を生かしたスマート農業の普及が、

そのカギを握っています――。

弊社でもDXでどんなことが出来るか、今後模索し進めて行きたいと思います。

———————————————————————AtoZtoA——

 「技術をデザインする」  マルチエンジニアリングのAZA