私は、毎日8人の方の日報に目を通し、6人の方に日報を頂いたその日のうちにコメ
ントバックを行っています。中小企業の多くの会社には「日報」というものがあり
ます。ご存知の通り、日報を書くという行為は、びっくりするぐらい形骸化してい
ます。そもそも、「書けって言われたから書いているだけ」になりがちですし、
それと同時に「書いたけど誰にも読まれていない」という状況に至っている場合が
あります。(弊社の場合は違います)こうなると書いているほうも、指示したほう
も、誰にとっても意味のないことに、貴重な時間が使われてしまうことになります。
こんなに非効率なことはありません。今日は、書籍「仕事の基礎力」から日報に
ついて確認致しまします。
日報は上司への報告ではなく、「未来の自分のために書け」と言われています。
日報を書く時は・・
☓(普通の人)適当に書いて何の気付きも得られない
◎(出来る人)成長に役立つ気付きをメモし、キャリヤ形成に役立てる
POINT:自分の意思で成長を振り返ろう!
そのために、3つの視点で書くことを勧めています。
①課題(できなかったこと・困ったこと)
何ができなかったのか。何が困ったのか。誰かに何かを指示され
て、それを実行できなかったわけですから、「明日はこれを解決する」=「でき
るようになることを目指すのです。後日、これを振り返ると、「当時、何に困っ
ていたのか」が見えてきます。
②成果(やったこと・成し遂げたこと)
その日は1日かけて何をやっていたのかを書きましょう。格好良いことを書こう
としても、若手社員のうちは、担当する仕事の性質上難しいかもしれません。
そういう場合は、ただ、愚直に「できたこと」を淡々と書けばよいです。一方で、
業務内容が少しずつ複雑になり、高度な判断が求められるようになってくると、
「やったこと」ではなく「成し遂げたこと」に記述内容が変化してくるはずです。
③成長(できるようになったこと)
後進の指導に非常に役に立つから」です。仕事は、一人でやるものではありません。
人というのは勝手なもので、自分ができるようになった後には、それをできない
人がなぜできないのかを理解できなくなります。そこで、自分が新しく身に付け
たスキルを明瞭に記録しておくと、その直前に感じていた「課題」や、それ以降
に記録された「成果」を振り返ることが出来ます。
「自身成長のため」「未来の自分のため」にも、毎日の日報を充実させて下さい。
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